某の乙女ゲーム遊戯録

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幻奏喫茶アンシャンテ 凛堂 感想

幻奏喫茶アンシャンテ

凛堂 香(CV:諏訪部順一)の感想です。ネタバレあり。

 

- 嘆き悔いる者 -

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攻略はこちら:幻奏喫茶アンシャンテ 凛堂 攻略

凛堂 個別ルート感想

幻奏喫茶アンシャンテ3人目は凛堂さんを攻略しました(*’▽’)

乙女ゲームで42歳の攻略対象って珍しいですよね!……といってもアンシャンテの常連メンバーの中ではイグニスの次に若いんですよね一応。ミシェルで数万、イルで数千、カヌスで数百歳だから人外ズに比べると年齢の概念なんて……って感じですね (笑)

 

そして、凛堂さんといえば中年イジりことあるごとに中年中年いわれてましたね。

コロロにすら『ちゅーねん』と認識されている始末……(イグニスルートの選択肢参照)。

個人的にはヴェンニーアがさらっと種族かのように『中年』を混ぜてくるのがツボでした。

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あとはミシェルとの殺伐とした掛け合いも見ていて楽しい!軽口叩きあってるけれど、凛堂さんは当初は恐る恐るミシェルに接していたというのがまた(笑)

確かに最強の魔王様相手に暴言なんて吐いたらいつ塵にされるか分からないから怖いですよね普通。

 

凛堂さんルートのマスコットキャラクター枠はクーレイ族のハニワ、もといテンちゃんでした。

実は作中で一番好きなマスコット枠かもしれない……。

 

私、ふ〇っしーの大ファンなんですけど、テンちゃんの発声がそれに似ている気がして……(笑)あれ男性の裏声ですよね?たぶん。

しゃべり方も相まって可愛い。ワイン飲むし酔っぱらうし行動も可愛い。料理するシーンのスチルで凛堂さんのエプロンの襟元に挟まってるところも可愛い。キュンとしちゃいました。

 

そんなテンちゃんですが、退場が早かったのが非常に残念です!凛堂さんが琴音ちゃんを家に連れ込む(人聞きが悪い)ダシに使われただけで早々と住処である天咲島に帰ってしまいました……その後登場せず。もっと見ていたかった…テンちゃん……。

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アンシャンテ、マスコットキャラクター多すぎません?そのどれもがいちいち可愛いという。

今のところカヌス・イグニス・凛堂とクリアしてきて、狩也くん・コロロ・テンちゃんときてるので、もしかして各ルート1人(匹?)ずつマスコット枠が……??という期待も淡く抱きつつ。(狩也くんは私の中では立派なマスコット枠です。なんたって妖精ですからね(*‘∀‘))

 

話がマスコットキャラクターに完全に逸れてしまいましたが、気を取り直して凛堂さんの感想を。

 

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まず、初めて見るオフ姿がたいへん素敵でした。いつもきっちりおじさまスタイルではなく、ラフな感じがギャップですね~。これぞイケおじ。ここでも「若作り」と周りから言われていて少し笑っちゃいましたが。ふだん前髪あげてる人がおろすのいいですよね!雰囲気が随分変わります。琴音ちゃんもそりゃ「誰ですか!?」ってなりますよね(笑)

 

そしてさすが大人の男性なだけあってエスコートがスマートです。ついつい年上っていいな……!と思わせられます。あと料理が趣味とな。いつでも結婚できますよね。というか全部自分でできるから特別結婚する必要もなかったり……??

なんにせよ、仕事もできて料理もできて見目も好しって凛堂さん引く手あまたですよね。モテることを否定しないところも嫌味を感じさせないのがすごい。

 

序盤で思ったのは、言動が思わせぶりで罪な大人だな~~~と。まあ琴音ちゃん19歳・凛堂さん42歳で、年の差20以上あるわけなので、始めの方は完全に冗談のつもりで言ってそうですよね。20も下の女の子が自分に興味もつことはないだろう、みたいな。

 

人外ズの凛堂に対する扱いが基本、雑なのがちょっと面白い。カヌスさえも冷たいという。琴音ちゃんに対してみんな過保護なのもツボです。

 

 

御門さん29歳・彼女持ちという情報もルート入ってすぐの衝撃情報でした。

彼女いるって聞いた当初はいつも話しかけているぬいぐるみかな……?とは思ったのですが、2次元の嫁的な意で人形を彼女としているのかと考えただけだったので、まさか本当に『くぅちゃん』が御門の彼女だとは思いもしませんでした。見た目も可愛らしいので、がっつり御門の血を食事として吸っていたのは衝撃的でした。

 

そして、その『くぅちゃん』が凛堂の妹だというのも予想外。さすがに凛堂のルートに入って御門の彼女がくぅちゃんで、それが人外化した元人間だった――ということが判明した際には察することはできたのですが。

共通ルートでドライブする時に凛堂の妹のことについて触れられていて、きっと妹が彼のルートで出てくるんだろうなあと思いましたが、それがいつも御門と一緒にいたぬいぐるみだったなんて……。個別ルート入りするまで予想もできませんでした。

 

そして凛堂さんは妹の雫の呪いを受けて、余命2日の宣告を受けます。他のルートではない、脆い人間ならではのストーリーですね。

琴音ちゃんは人間を人外に変化させる薬を手に入れ、凛堂を人外にして生き永らえさせるか、それとも人間のまま命を終わらせるかの選択を迫られます。自分が他者の人生を握ることになるなんて考えられませんよね……。

人外化させても後悔するし、死なせても後悔する。琴音ちゃんは自分のエゴと認めた上で凛堂さんに人外化の薬を与えます。

 

この、凛堂が人外になるというのもスタート時点からは予想もつかなかったまさかの展開です。あれだけ当初から琴音ちゃんに対して人外について警告していた彼が、皮肉にも。

「人外になんてなりたくなかった」という悲痛の本音も感情がありありと伝わってきて、胸が痛みました。

 

琴音ちゃんも自分が人外にしてしまった凛堂さんに対し、本音を垣間見たりしたことで随分悩み、迷いましたが、人目を避ける凛堂さんを遊園地デートに誘い、ここにきて恋の形勢逆転!いつも凛堂さんからからかいまじりにリードされてきた彼女が、自分から想いを告げて、そのうえ余計な言葉を言わせまいとこれまた自ら口づけ。

我らがヒロイン、男前です。人外になったことで生じるかもしれない時間のズレに対しても、歳の差があるからその分長く一緒にいられる、と利点を見出すのも前向きです。これには凛堂さん、落ちるしかありません。

 

御門と雫。琴音と凛堂。両組は同じような状態になってしまった訳ですね。決定的な違いとして、雫は言葉を発することができないから、御門がすべてを背負って行動する。

けれど凛堂はその意志を伝えることができる。他の誰かを犠牲にして幸せになっても喜べないと。妹と同じく人外化した彼だからこそ、物を言えない雫の気持ちも少しはわかったんじゃないかなあと思います。凛堂は友である御門と、そして妹である雫と戦うことを選びます。

 

御門は友人を大切に思っているという気持ちは本心で、認められないなら自分達の手の届かないところへ逃げてくれと言ってきます。ただ、唯一同じ境遇の者に“理解”して欲しかったからここまで呼んだのかな。頭の良い彼のことだから、きっと答えは分かっていただろうに……。

 

最後は、人間と人外が交わることに懐疑的だった彼が、「一緒になって幸せになれないなんて決まり事はない」と断言してくれます。わからないことに怯えるな、【普通】は人それぞれだと言った琴音が凛堂を変えました。御門は最初の凛堂と同じ考え方で、人外になった雫を変わらず愛しつつも、人間と人外では幸せなになれないという思いがどこかであり、周りを犠牲にする道を選んでしまうことになったのでした。

 

そして御門と雫、死んじゃうんですよね……。人間と人外が関わったことで、確かに悲しい結末がそこにありました。だから凛堂の言っていたことは決して間違いじゃないんですよね。

雫は結局、組織の人間に口封じのために人外にされて、その上実験に失敗して事故を起こしたという濡れ衣まで着せられ、何1つとして悪くないんですよね。だからこそやるせない。

御門も、雫についての理不尽な真実を知った怒りと絶望でこういった行動に出てしまいましたが、もともと雫を人間に戻すための人体実験なんかは自分の身体でやってたんですよね。誰にも迷惑をかけずに。そして肉体年齢に狂いが出たとのこと。過去の回想で、凛堂の銃から雫をかばったスチルですらっとした普通の体型に見えたのはそういうことだったのか……。

 

最終的に凛堂が人間に戻ることはありませんでした。

このシナリオ、個人的にすごくいいと思います。

ご都合展開で不幸があっても全て解決ハッピーエンドじゃないことに好感がもてる。もやっと感は多少残りますが、むしろそれが私はすごく好きだなあと。

 

最後のスチルで、凛堂の人外側の顔が前面に出たキスシーンもいいですよね。2人の愛の形を示しているような気がします。

 

以上で凛堂ルートの感想を終わります。次はイルです。

 

P.S.誰も救えない、っていうのミシェル気にしてますよね……これも伏線でしょうか。そろそろミシェルのことが気になって気になって仕方がない。

 

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