某の乙女ゲーム遊戯録

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真紅の焔 真田忍法帳 感想&評価 《総評》

真紅の焔 真田忍法帳(くれないのほむら)

<Switch/Vita>

総評レビュー&総合感想です。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

個人的所感ですので参考程度にお願いします

気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

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総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

全体的にすっきり簡潔にまとまっていて納得のできるストーリーでした。冗長や蛇足と感じる部分もなく、キャラクターの行動に特に矛盾も感じませんでした。戦国時代が舞台になっていますが、そこまで重苦しくはないです。

 

かといって楽観的でもなく、時代背景にマッチしている表現立てでした。歴史に沿っていますので、大筋の流れはどのルートも一緒で少し展開が予想できてしまう部分もありました。といっても、各キャラクターの目的や行動の動機は全く違いますし、倒す敵もそれぞれ違うので、完全に金太郎飴というわけではありません。

個人的に1人、予想もしない展開が起こったルートもありましたのでそれもあってとても楽しめました。プレイ後にもやもやする感じはなく、すっきりとした気持ちでゲームを終えることができました。

 

章は共通ルートが1章~3章、個別ルートが4章~9章+終章 という構成になっています。

キャラクター

個性豊かなキャラクター揃いです。攻略キャラは5人で、隠しキャラはいません。敵ボスの白蓮さんの攻略を期待していた方も多いのではないでしょうか。真田十勇士をモチーフとしているのでサブキャラも多いですが、一人一人キャラが立っていて、登場も順番にやってくるのですんなり覚えられます。私は穴山小助さんを密かに推してます。海野さんの顔面のポテンシャルも凄かった。

 

サブキャラに話が逸れましたが、メインキャラは過去にこういうことがあって今こういう行動をしている、という行動理念がしっかりしていて、それぞれ信念に向かって真っすぐで、皆魅力があります。個別ルートプレイ後は総じて良かったね…!という感じで終えられました。

 

また、敵キャラにもそれぞれ行動理由などの背景が描写されていて、キャラクター遣いが丁寧でした。意味のないキャラがいなかった。敵キャラは皆、歴史上の人物なのでプレイする時に一体誰なのか推理してみてください。

そしてキャラ同士のかけ合いがとても楽しかったです(*’▽’)

糖度

糖度は低めです。戦国時代なので丁度いい感じかなとは思いますが、戦闘が多く、少し恋愛過程の描写が弱かったと感じました。

ヒロインとの恋愛絡みのシーンより、キャラクターの生い立ちを知ったり行動を追っていくうちにキャラクター自身の魅力に惹かれました。キャラ萌えができたといったらいいんでしょうか。

5人いますので、もちろんキャラクターによってはヒロインとの絡みにニヤニヤできるシーンもありますよ!全体的に見て糖度は低めという評価にさせて頂きました。

 

グラフィック

薄桜鬼でおなじみの四季咲組さんが原画担当ですので、どのスチルも美麗でした!構図に既視感があるのはファンに向けてわざとオマージュしてるんじゃないかなあと思いました。

背景もしっかり描かれているので迫力があります。

スチル枚数は、差分抜きでそれぞれ15~17種類あって満足でした♪

システム

基本システムはいつも通りのオトメイト仕様。バッドエンド含めた全エンド回収が条件のトロフィーがあるものの、エンドリストが無いのでどこでバッド回収したか覚えておく必要があるかと。一度クリアしたルートは章選択システムである「忍法帳」で好きな場所からスタートできるので、エンド回収自体は容易です。用語辞書である「真田帳」は一度回収すると次からは赤文字で表示されなくなるので、未回収の語句に当たった時が分かりやすかったです。

 

そして、今作の特徴である「忍システム」。選択によってエンディングに影響はありませんが、クリア後に忍検定ということで自分の忍レベルが上忍・中忍・下忍の3段階で発表されちゃいます。これが難しかった。キャラクターの好感度は愛キャッチシステムがあるので当たりはずれがすぐ分かるのですが、この忍システム選択肢にはそれがないので、選んだものが当たりかはずれかが全くわかりませんでした。QuickSaveとQuickLoadを駆使して文脈で予測できるものもあるんですが、正否が読めない選択も多かったです。

 

これを1発で上忍認定受けられる乙女はきっとどこかの里の忍なんじゃないでしょうか。腕試ししたい方は1周目は自力で考えてみるのも面白いかもしれません。2周目や、はじめからトロコン目指して効率的に攻略していきたい方は素直に攻略を見て進めるのをおすすめします。

総評

そこまでストーリーが重くない和風乙女ゲームなので、さっくり楽しめます。どちらかというと乙女ゲームを始めたばかりのライトユーザーや、今まで学園物など明るいお話のゲームをやってきた方は意外にどっぷり浸れるかもです。ものすごく重苦しいお話が好きな方は少し肩透かしをくらうかもしれない。

 

Amazonレビューでもよく書かれていましたが、スタッフが薄桜鬼を手掛けた方々なので既視感については随所で感じました。それについては、私的には真新しさ感が無かったのは少し残念ではありますが、むしろ懐かしみを感じて良かったなと思う面もありました。もうあのゲームが出て10年ですからね。薄桜鬼を全くやったことない!という方には先入観なく入っていけると思うので、むしろこのゲームのプレイをオススメします(*’▽’)!

ファンの方も懐かしみを感じたい方にはおすすめです~。新しさを求めている方には向かないかも。

 

また、ストーリーに矛盾点やもやもやする所がなく、綺麗にまとまっていたところがグッド。ストーリー重視派の方にもおすすめできます。キャラクターは皆魅力的で萌えポイントも多々ありますよ~。

 

終章の短さや後日譚などオマケ要素が無かったのが残念でした。FDに期待してます。メインキャラとの糖度高めのその後や、サブキャラとの絡みをもっと見たいのでこれからも応援していきます!

真紅の焔 真田忍法帳 for Nintendo Switch

Switch 発売日:2024/2/15

 オトメイト

 四季咲組 藤澤経清

 諏訪部順一 杉田智和 興津和幸 鈴村健一 保志総一朗

 戦国時代の最後の刻。大坂城に馳せ参じた真田信繁と十勇士らの絆と生き様を描いた物語。

 薄桜鬼シリーズの制作陣がお届けする、隠されざる歴史を描く熱き物語がNintendo Switchに移植決定!

 公式HP OP動画

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