某の乙女ゲーム遊戯録

アラサー喪女の乙女ゲーム堪能記録。

Cendrillon palikA(サンドリヨンパリカ) リンドウ 感想

Cendrillon palikA(サンドリヨンパリカ)

綸燈[リンドウ]=ウェステリア(CV:興津和幸)の感想です。

ネタバレ注意。

⇒攻略はこちら(Cendrillon palikA リンドウ 攻略)

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麗しき妄執の番人

リンドウ 個別ルート感想

サンドリヨンパリカ5人目はリンドウさんとなりました。やっと攻略制限キャラまで来られました…!リンドウルートでは櫻の木と蝶のエフェクトの演出が綺麗でしたね(*’▽’)物語全体に大きく蝶が関わってくるお話でした。

 

私的なリンドウさんの第1印象は、穏やかで優しい紳士でした。そして、勝手に天然お兄さんとかそういう属性かと思っていたので他キャラルートでちらほら覗かせてくる狂気にびっくりするばかりでした。これまでのストーリーで、リンドウさんが呪いを維持したい側であることは明白になっているので、彼のルートでやっとその秘密が解き明かされる時がきたと内心わくわくしながら物語開始。

 

うすうす予感はしていましたが、あっさりとカシカと繋がっているのが分かりましたね…。ここまできたらカシカはもう真っ黒かなと。針を0時にすると呪いが世界中にばらまかれて全人類が死ぬというのも真実で、それをカシカが承知の上でハイリに勧めたことも明らかになりました。

 

年齢が32歳は意外でした!28、9くらいかなと思っていたので。でもシエンが27歳であることを考えれば妥当な年齢設定ですね。ハイリちゃんとの年齢差はなんと13歳差です。リンドウさんは大人の余裕たっぷりで口説き文句を何度もハイリちゃんに伝えてきます。スマートな物言いすぎてからかっているようにしか聞こえません。裏がある悪い大人にしか見えない(笑)

そんな感じでリンドウさんは終始優しかったです。ハイリを初めから美しいと賛美して、まるで壊れ物を扱うかのようにしていたのは、未来の『コレクション』だと思っていたからだったのではないでしょうか。人を見ているというよりは、芸術作品を見ているような接し方だったように感じます。

 

そして幼馴染3人組がいいですね!仲良しなやりとりは見ていて楽しかったし安心できました。どうしてもナトラが末っ子ポジになりますが、いつも落ち着いているエラ君も、リンドウの前だと兄を頼りにする弟のようになっていて微笑ましかったです。ナトラとエラが騒いでリンドウが宥める姿は、まるで3人兄弟のようでした。

ホームパーティーでは3人ともみんな褒め殺してくるからハイリちゃんがいたたまれない状況になっていましたね。透京外組だと、シエンはともかくユーレンとクロネが塩対応だから…(笑)みんなが甘いという状況がなんだか新鮮でした。

 

リンドウの秘密はガラスの死体をコレクションしていることでした。その現場を目の当たりにして、ハイリは記憶喪失になってしまいます。その後はリンドウさんと共同生活が始まります。外の世界を夢見ていたはずのハイリちゃんが、小さな家から出られなくなってしまったというのは少し心苦しい話ですね。蝶のようにリンドウに囚われてしまいました。彼の会話の中に時折出てくる美しい『蝶』というのは、コレクションのことを指していました。ハイリちゃんはその最高傑作となるべく期待されていたようです。今まで集めた中で最高のコレクションを手に入れることで、最後にしたいという無意識下の願望も少しはあったんじゃないかなあと思います。自分がやっていることが社会的によろしくないということはリンドウさんも理解はしていましたし。

 

ナトラルートで明かされなかった兄弟の過去についても明らかになりました。特別な番人の教育を受けるために兄弟は引き裂かれ、過酷な訓練に耐え抜いていたという幼少期…。特にリンドウの教育者は最悪で、加減を忘れて以前預かった子供は加減を忘れて殺してしまったような人でした。そんな醜かった者が、呪いにより一瞬で美しいガラスに姿を変えたことに魅了されて。結果的に最悪の教育者からも解放され、まさに呪いに救われたリンドウさん。呪いが心の支えで、呪いが彼を今も生かし続けている。ガラスの遺体集めは自分を保つための儀式のようなもので、心の拠り所だったのでした。

兄弟愛については嘘偽りなく安心しました…!幼少期、苦しい生活の中でナトラと暮らすことを夢見ていて、彼が生きる希望だったと。ナトラを守ることを役目として生きてきたこともまた、彼の真実でした。

 

記憶喪失になったハイリちゃんですが、記憶を取り戻してリンドウの秘密を改めて知った上で彼を受け入れようとします。記憶を失う前はただただショックで何も考えることができませんでしたが、記憶を失ってからリンドウの素の感情に触れることができ、彼の行動の意味も知ることができました。それでも、全て受け入れようとしてなお、悪いことは悪いと指摘してはっきりとリンドウに告げるハイリちゃんの真っすぐさには好感が持てますね。

リンドウの願いは「私を受け入れてくれる人が現れること」でした。リンドウもまた、ハイリと接するうちに、『蝶』を見たいと思いながらも、そのままでいて欲しいと思う気持ちも持ち始めていました。はじめは記憶を取り戻したら始末するつもりだったのに、いつしか手放したくなくなっていて、本当に記憶が戻らないままずっとここにいてほしいとさえ思っていました。それと同時に、記憶を取り戻したハイリに受け入れてほしいとも願っていた。だからわざわざ記憶を失った彼女にガラスの標本を見せたり秘密を明かしたりしていたんですね。

 

私のために生きろ、というハイリちゃんが相変わらず男前でした。強いヒロインかっこいい。サンドリヨンパリカは少し道を踏み外すと闇落ちしてしまうキャラクターが多いので強いヒロインちゃんじゃないとお話が成り立ちませんね(笑)でもそんなハイリちゃんが大好きです。

 

美しい死を飾ることに執着していた番人は、死よりも美しいものに気づくことができました。めでたしめでたし。無理矢理終わります。