某の乙女ゲーム遊戯録

アラサー喪女の乙女ゲーム堪能記録。

ピオフィオーレの晩鐘 楊 感想

ピオフィオーレの晩鐘

楊(CV:岡本信彦)の感想です。ネタバレ注意。

危険な雰囲気しかしないヤバそうなひと。

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⇒攻略はこちら(ピオフィオーレの晩鐘 楊 攻略)

楊 個別ルート感想

ピオフィオーレ2人目は楊でした。個人的に発売前から一番気になってた人です。話し方がゆったり気だるげなのに、とてつもなく冷たくて、いつも憂いのある顔をしていて色気がある…そんな彼に惹かれっぱなしなお話でした。

 

楊ははじめから「ヤバイ奴」って分かってるし、老鼠は明らかに敵地なので序盤からはらはらさせられっぱなしでした。リリィちゃんが捕まったときの緊張感もありありと伝わってきました。

そして猫扱いされたかと思いきや人間だと言われてからかわれたり…最初は楊の「暇つぶし」で完全に遊ばれていました。それでもドキドキしちゃうんですよね(*´Д`)

 

プレイヤーとして選択肢を選ぶときにも緊張感がありました。選択肢を間違えると楊ならあっさり殺したり何やらしてきそうなので、The ENDに直行してしまわないか、そういう意味でも常にどっきどきでした(笑)

本当にいつ殺されるかもわからないので、何が起こるかわからないルートでしたね。楊の性格的に根本からヤバイ人だというのはだんだん分かってきますし、そんな彼とどう恋愛が発展していくのか。目を離せないお話でした。

 

結果的に彼は、自分の「感情」のままに動いているだけの人でした。そこに思慮も悪意も何もなく、ただ自分の退屈という渇きを埋めるものが狂気や痛みや絶望だった。

 

「血が嫌いなら大通りを歩け」と警告したり、ドレスやぬいぐるみを買ってくれたり、そんな優しい一面も他意はなく、ただ感情のままに動いているだけなのでした。感情の揺れ幅が強くて本当に何を考えているのか全く分からない彼に振り回されっぱなしです。私も途中までこの優しさが根っこの部分の本質だったりするのかな…?といろいろ考えていましたが、「感情のままに動いている」ということで納得でした。つまり何も考えていないんだこの人、と。感情のままに動くってことは無意識ってことですよね。そして思考しないから自分の行動の理由に気づけない。無意識のうちにリリィに惹かれていってるってなんかちょっと可愛いなこの人、なんて思ってました。

そういえばパンダのぬいぐるみを貰ったら背景にそれが反映されていたのが細かくて良い演出でした!ちゃんと部屋にぬいぐるみが置かれてるwそしてそのぬいぐるみを持ってないときは背景からちゃんと消えてるんですよね。細部まで丁寧なのは良ゲームの証拠。

 

そして、ベストエンドでは今まで自分を満たしていた狂気なんかよりもリリィの存在が彼の退屈を紛らわせられることに気づくことができました。逃げたら殺すそうですよ(*’▽’)自分のものでなくなるなら跡形もなく消す、と。すごく重い愛の言葉に聞こえますよね。何にも執着することのなかった楊が、初めて何かに執着した。今後ものすごくしつこそうです(笑)

ベストエンドに向かう途中で、エレナを送りに協会に行く前にふらっと拠点が出てきたり、その帰りも拠点に入ってすぐの廊下にいたのも、まだ無意識だけどこれ完全に心配してたからですよね絶対…!ほんとに帰ってくるかちょっと不安になってたんじゃないかな。リリィに対して人間らしい気遣いを見せる部分が増えてきたりとかもしてましたね。早く気づけ~~~~考えろ~~~~~と思いながら進めていく道中でした。

ラストのラストに本名を教えてくれたのが本当に良かったです!聞き間違いじゃなかったら「マオ」だったと思うのですが、漢字ではどう書くんでしょうね~。二人きりのとき、リリィがどんな風に彼の名前を呼ぶのかぜひとも聞いてみたいところです。

(追記)SS見てきました!「昴」と書くみたいですね。よ、読めない…。

 

初めに食べられるときに食べておけ、と食事の大切さを説いていたのは、彼が九龍城砦の出身だったからでしょう。(九龍城砦は今は取り壊されていて公園になっていますが、実際に1990年代まで実在していた地区です。調べるとすぐにその環境の過酷さを目の当たりにすることができます。楊の生い立ちを少しでも知りたい方は調べてみてください)

「夢を見ている」という言葉に「誰かが言っていたのを思い出した」という伏線はまだ回収されておらず、少し気になっています。別のルートで出てくるのかな…?

楊の過去についてはFDでいろいろ聞けることを期待しています。小さい楊とかめちゃくちゃ見てみたい。気になる。

 

グッドエンドは、突然の終わりにびっくりしました。え、そこでエンディングムービー入るの!?みたいな。この後どうなるか気になりつつもどきどきしながら飛ばさずにムービーを見てました(笑)

一瞬のためらいで楊は命を落とします。ためらったのは何でだったのか。最後まで本人は自分の行動の理由に気づかず幕を閉じます。

これも彼が「感情のままに」動いた結果で、ひとつの結末だと思います。公式の開発ブログさんの方で「グッドエンドはそれぞれの形」だというお話が出ていたのですが、なるほど納得。私はとても好きだなと思いました。彼らしい行動の末路というか。そして、あとをひく悲しさがあります。

 

あとベスト&グッドルートで大好きなシーンが、エレナの看病にかかりっきりのリリィを楊が夜の散歩に誘うところ。散歩に連れてやってもいい、って誘ってきたのは絶対に自分が寂しかったからですよね!?そのあとちょっと拗ねてましたし。急に可愛さ見せられると困ります。

また、グッドルートへ分岐する選択をしたときの、大きい溜息を吐きだしてすっごい我慢してるシーンで、「今夜はお前の横で何もせずには寝れん」にはきゃーーーーーーってなりました。

 

バッドエンドは、ひたすらに優しい楊に対してものすごく違和感があって、その態度に気持ち悪さや不気味さを感じていました。優しすぎるし台詞の一つ一つがめっちゃ演技臭いんです。恋人ごっこみたいな。結局は、楊の暇つぶしにすぎない戯れでした。エピローグでなぜだかわからないけどリリィのことをずっと考えている、というのが色々と考えさせられて少し切ない。

バッドエンドに向かう道中は、空を飛んだりと楊が楽しそうで何よりでした(笑)戦闘の迫力もすごかったです。ピオフィオーレは戦闘シーンに臨場感があって良いですね。特に楊は、銃同士のやり取りではなく遠戦VS近接になるのでその分迫力も増していました。彼は近接武器もリスキーでより楽しめるからという理由で選んでそうです。痛みに鈍いと言ってはいても、あれだけ怪我して本当に痛くないんでしょうか。どれだけ傷を負っても動きが鈍ることなく向かってくる無数の銃弾に真正面から突っ込んでいく。楊は身体能力オバケですね。

 

そして忘れてはならない双子の存在!序盤の緊張感も双子の存在に癒されたり、ベストエンドで最後まで守ってくれたり、バッドでは二人の死が悲しかったり…。大好きなサブキャラクターです。

 

ということで、全体的に刺激のあるお話でとても楽しめた楊ルートでした!

 

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