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ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926- 感想&評価 《総評》

総評レビュー&総合感想です。ネタバレなし。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

個人的所感ですので参考程度にお願いします

気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

 

この記事は「続編」についてのレビューです。

前作を未プレイの方は、まず以下の記事からどうぞ。

 

前作はこちら:ピオフィオーレの晩鐘 感想&評価《総評》

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総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

コンテンツは3つのモードに分かれており、前作(以降「無印」と表記)のメインキャラクター5人のベストエンド後を描いた『BURLONE』モードと、大団円エンド後を描いた『ALTERNATIVA』モード、そして大団円ルートのアンリエンド後を描いた『HENRI』を楽しむことができます。

 

どのコンテンツも1926年を描いた物語となっており、『BURLONE』と『HENRI』では完全独立した個別ルートで新たな事件が発生し、それぞれが試練を乗り越えて前に進んでいくお話になっています。1ルートあたり8時間ほどかかったので、ボリュームは十分にあります。『ALTERNATIVA』は全員共通の事件が起こって皆で協力して解決していく、という無印の大団円ルートのような雰囲気でお話が進んでいきます。

 

本作は『続編』ということで、一般的なFD作品とは違いシナリオにも深みがありました。無印をプレイ済みの方はご存じかと思いますが、そもそもこの1926年を迎えるまでに何らかの犠牲を払ってきたルートばかりなので、やっぱりシナリオには重みがあります。決して平穏なだけじゃない。

 

関連記事:ピオフィ続編・開始時点の生存者と前作の物語概要まとめ

(↑上記の記事で無印で起こったあれこれを忘れた方向けに、各ルートのざっくりなストーリーまとめと、生存者の一覧をまとめています)

 

無印で明かされなかった謎や新事実も明らかになったり、困難に直面して更に成長するキャラクターもいたり、その過程で主人公とキャラクターの絆や愛が深まったり。そしてBADエンドも、もちろんあります。無印同様にルートごとBADシナリオに分岐するため、見ごたえもばっちり。そこは流石ピオフィだなと。突然死んだりして終わるのではなく、どうしてその結末を迎えるに至ったかが描かれており、しっかりストーリーのある1つのエンディングになっていました。

キャラクター

攻略対象はダンテ、ギルバート、楊、二コラ、オルロック、アンリの6人です。無印でもそのキャラクターが「なぜ今に至ったか」という背景の部分や、主人公と関わって変わっていく過程がしっかり描かれていましたが、今作で更に掘り下げられています。幼少期の話が聞けたり、新たな一面が発見できたり、新事実が判明したりと、キャラクターのことをもっと好きになることができました。

 

そしてサブキャラクターの新キャラがなんと8人もいます。多いな!?とはじめは思いましたが、よくよく無印を思い返してみると、あれから話を続けるなら新しい人を出さないと寂しいよな……と納得(笑)人数が多いサブキャラですが、敵となるキャラクター達にもちゃんと「動機」部分が描かれており設定がしっかりしているのでご安心を。既存のサブキャラについても掘り下げがありました。

 

そして、やっぱり敵対するとサブキャラはもちろん、メインキャラ同士でも容赦のないシビアさは健在です……!

糖度

 『BURLONE』と『HENRI』は恋人同士からスタートするので、無印のときより全体的に糖度が上がっています!が、やはり殺し殺されの世界ですし起こる事件は凄惨なものもあるので、甘いところは甘く、シビアなところは重い、メリハリのあるピオフィらしいバランスでした。

 

グラフィック

スチル枚数は各キャラ9枚~11枚。シナリオの量に対しては少なめな印象です。続編なので仕方がないのかな……良い作品だけにもっとスチルが見たかったです。

イラストはRiRiさんの描かれる相変わらずの美麗イラスト。甘めスチルも、もちろん戦闘系のスチルもばっちり完備。戦闘シーンのスチルは緊迫感が味わえるようになっています。キャラクターによってはスチルの約半分は血飛沫が散ってたので流石ピオフィだなあと(笑)

 

BADエンドもスチル付きで、無印と同様、シーンと共に情景が心に残るものばかりでした。また、サブキャラクターのスチルもあります。そしてなんと、メインキャラクターの幼少期のスチルも用意されているためファン必見となっております……!

立ち絵についても無印からいくつか表情差分が増えていたのと、背景グラフィックもたくさん追加がありました。

システム

操作性は無印と同じく選択肢スキップはありませんが、他は標準のオトメイト仕様です。

無印から変わった点と言えば、ステータス画面が見やすくなったところ。今回はパラメーターが好感度のみで、前作のようにサブパラメータ―がありません。そして好感度表示も%で表されているため純粋に数値で判断すれば良い仕様になりました。

MSシステムも変わらず搭載。そして今作ではMSシステムによるルート分岐はないため、前述のステータス画面の仕様変更に加えて攻略がしやすくなっています。ただし、無印と同様にキャラクターによって分岐のキーとなる選択肢が設けられているため、そこだけは注意が必要です。

 

関連記事:ピオフィオーレの晩鐘 1926 攻略制限・順番・ヒント

 

そして今作ならではのシステムである「ARIAシステム」が追加されました。こちらは、無印のワンシーンを攻略対象キャラクター視点で回想するシステムで、いろいろと思い出しながらプレイすることができて、よりゲームを楽しめるようになっています。途中で一旦続編をストップして無印やり直そうかな……と何度思ったことか(笑)

 

それから、戦闘シーンの躍動感溢れる演出も健在。むしろ前よりも動くようになっているような……?臨場感がありより没入できます。

ギャラリーからスチル1枚ずつにコメントボイスも付いています。こちらは幸せなシーンはもちろん、BADエンドのスチルも聞きごたえのある内容となっておりプレイ後も楽しませてくれます。

総評

『続編』というナンバリングにふさわしく、かつ『ピオフィオーレの晩鐘』シリーズらしさのある内容に仕上がっていたと感じました。全体的な量は(BURLONE・ALTERNATIVA・HENRIの3つのコンテンツひっくるめて)無印に近いぐらいのボリュームがあります。

無印のベストエンドから繋がって1926年を迎えた2人が、新しい困難に立ち向かって更に絆を深め、成長していく過程がしっかり描かれており、まさにあの世界の『続編』がそこにありました。色んな意味でドキドキさせられる場面も多いので、適度な緊張感を持ってプレイし、彼らの世界に没入していくことができます。

 

FDとは違うため、甘々な後日談を期待していると恐らくびっくりしてしまうと思いますので、そこだけは注意を。相変わらずの流血表現注意な作品です。

Amazonレビューもここまで書いた後に念のため確認してきましたが、概ね好評価で、レビュー内容もしっかり記載されていたため、迷っておられる方はネタバレを踏まない程度に参考にされるとよろしいかと思います。

 

『ピオフィオーレの晩鐘』が好き!という方は期待を裏切らない作品になっているかと思いますので、ぜひプレイして再びブルローネマフィア達に会いに行ってみてください(*’▽’)♪

ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-

Switch 2020/11/12 発売

 オトメイト(アイデアファクトリー)

 RiRi かずら林檎 高村旭

 石川界人 森久保祥太郎 岡本信彦 木村良平 豊永利行 立花慎之介

 物語は新たな時代。黄昏に抗う激動の1926年へ――

 『ピオフィオーレの晩鐘』本作の続編が制作決定!

 公式HP OP動画

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