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白と黒のアリス -Twilight line- カノン 感想

白と黒のアリス -Twilight line-(ろろアリFD)

カノン(CV:花江夏樹)の感想です。ネタバレあり。

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攻略はこちら:白と黒のアリスFD カノン 攻略

カノン 個別ルート感想

アナザーとアフター白黒に分けて記載します。

Another Line

前作でカノンが魔法を解くためにルナを殺すかどうか迷いながら銃を握って対面したあのシーンで、スノウとレインが割り込んで双子の女王の即位という手段を告げる、でAnotherに繋がるという導入でした。

 

それによりルナは赤ん坊にも戻ることなく黒の世界に戻ってきて愛日梨と共に女王になっています。そして、カノンの魔法は解けていないままの状態で始まるお話です。

 

カノンの場合、前作黒エンドは「赤ん坊に戻って16年後に黒の世界で再会」、白エンドは「魔法が解けて白の世界で平和に暮らす」という終わり方だったので、このAnotherでの「そのまま黒の世界に戻って恋人同士、カノンの呪いは解けていない」はまた違ったパターンで新鮮でした。

 

アフターストーリー白黒よりも糖度高めだったように思います。カノンが素直に言葉を紡ぐとルナも素直に自分の気持ちを返す。基本的に2人とも素直!以前のような言い合いはあまり勃発せずで、これはこれでFDっぽくていいかなと思えました。

 

ルナがカノンを引き留めてお茶に誘おうとするシーンで、カノンが言った「こんな時間に男を部屋に誘わない方がお前の身のためだよ。何か間違いが起きたらどうするんだ」という台詞に対するルナちゃんの天然返答にたじろぐカノンがすごく可愛かった。

 

ラッテがスチルに登場してくれましたね…!相変わらずラッテには癒されます。

ルナがルイに捕まった時に「何か手伝えることはある~?」と聞くラッテに、流れるように戦力外通告したのにはくすっときました。家に帰って祈ってて、と(笑)

 

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魔法のことを前より悲観していない、という告白が胸に刺さりました。確かに永い時を生きていないとルナには会えなかったんですよね。そして、この先何があってもルナの側にいることができる。裏返すとどうあっても死ねないということだから、悲しくも聞こえてしまうんですけどね…。

だからこそ、ルナがいなくなったら意味が無くて。ルナがいなくなることをカノンは何より恐れていました。そして、彼以上に魔法のことを心配するルナ。そんなルナを見て、カノンも自分のためじゃなくてルナのために魔法を解こうと方法を探し始めます。

 

ルイと対峙して絶体絶命となったシーンで、時間を巻き戻して過去に戻ってきたのは面白い展開でした!ただそこからルイを捕らえたことがモノローグでさらっと流れて終わったのは少し残念でした…せっかく熱い展開だったので、そこからの逆転劇を見せて欲しかったな~とか思ったり。

 

カノンルートではルイの動機について触れられていましたね。カノンが過去を見せたことで、母親が女王の側近で、狂った女王に死刑にされて殺された事実をルイが知ることになりました。そして乗り気じゃなかったアサギの計画に加わり女王殺害を企てます。

カノンはAnotherでは2人目の攻略で、1人目がレインだったのですが、あちらはカルミアとステラが深く絡んでくるお話だったので、ルイが急に国を滅ぼすと言い出したことが謎だったんですよね。逆にカノンルートではカルミアとステラにはほぼ触れられず。なぜかジョーカーはカルミアに手が出せない、程度でした。

 

Anotherルートはこんな感じでサブキャラサイドの秘密に関してはルートごとに小出しにされる感じなんですかね。基本的にお話の大筋は同じで、今の所1つの事件を別々の視点から追っていくような感じだったので飽きが来るんじゃないかと不安だったのですが、そこは今後明かされていく秘密に期待ですね。

 

せっかくなのでカノンが、カルミアとステラと過去に関わりのあった話とかを見てみたかったです…!カノンが語る過去のカルミアとステラのこととか。あわよくば直接的な関わりがあったりすれば面白いのにな~とか。

 

結果的にルイの憎しみは解決し、カノンの呪いもルイの『鍵の能力』によって解けます。めでたしめでたし。

 

「おじいちゃんおばあちゃんになるまで」という台詞はカノンが言うと重みがありますね(*´Д`)

 

 

バッドエンドについては少々突っ込んでもいいでしょうか…。もはやルイのスチルではないでしょうか。ルイも良いキャラだとは思うんですが、貴重な個別スチルの枠と考えると…うーん。カノン端っこで倒れてるだけだしほぼ見切れてるwww

 

それと……え、死ねるの???

前作のバッドエンド(白)で、白の世界で一緒に生きると決め、最後の整理のためルナを残してカノンが黒の世界に行き、国民の暴動で刺されてしまって本人が「あれだけ死にたくても死ねなかった僕が死ぬ?」みたいに驚いてたシーンがあったと思うんですよ。

そのままカノンが死んでBADENDでしたが、あれは白の世界に長く居た影響で魔法の効力が薄くなってたから死んでしまった、ということだったので納得できました。

 

今回は…なぜ死んだ?死ねるなら魔法の意味があんまり…永遠の孤独から自殺とかで解放されてしまうんじゃ…。てっきりあのあとカノンが起き上がってルイを刺して、そのままルナを失った悲しみから狂ってBADENDかと思ってました。

うーん、ルイが無意識に鍵の能力を使ってカノンの魔法を無効化していたとかでしょうか。疑問です。

Lover's Day 黒の世界

前作黒エンドは、ルナの『黒の世界に帰りたい』という望みを叶えるため、アリスの血を使ってカノンがルナの時を赤ん坊まで巻き戻して、16年後に黒の世界で再会してFINというお話でした。

 

そんな奇跡の再会後から始まるお話がこのAfterストーリー。

 

赤ん坊になってからレイン達に預けるまでのお話が補完されていた点が非常に良かったです。レインとルナの関係性についても記憶を取り戻してから改めて修復できたことも。赤ん坊になったルナを見守ってきた皆との関係というのも良いですよね。

姉として幼いルナの面倒を見る愛日梨ちゃんとか、迷惑を散々かけられながらお世話するレインとか、小さいルナをもう一度見れて感極まる安定のジャックとか。ネロもたまに遊びに来てた近所のおじさんみたいな雰囲気を醸し出してましたね(笑)

 

そして16年会わないと決めたカノンが、城で思いがけず幼いルナと出会ってしまったお話もよかったです。作ると約束した帽子は、それもルナの記憶を呼び覚ますかもしれないと思い、決意固く渡せずじまいで。

本当は誰よりも思い出して欲しいはずなのに……健気。きっと今でも幼いルナのために作った帽子はお店のどこかにあるんだろうなあと思います。

 

ただ、みんな+16歳ですよね??www

キャラクターによっては30代後半だと思うんですが皆若いな!でも立ち絵に反映されててもそれは困るっちゃ困るのでそのままで良かったとは思うのですが突っ込まずにはいられなかった(笑)

さすがに愛日梨ちゃんについては顔出し無かったですね。あ、でもみんな気持ち声が少し低めだったように感じました。

 

カノンがあの時、引き鉄をひかなかったことをいつか後悔する未来が来るんじゃないかと不安になるルナと、ルナがいてくれるなら魔法は解けなくてもいいと本気で思っているカノンとのすれ違いもありました。

 

カノンはルナが死ぬまで自分のことを好きでいてくれれば、その思い出だけで永遠の時を生きていけると。魔法にかかって良かったと思うことは1つだけ、ルナに出会えたことだと告げます。

 

それを聞いたルナが、「そんなの私だけが幸せになる未来だから許さない!」と怒って、一緒に生きて死ぬことを諦めるな、と命令するのが彼女らしいです。このお話では魔法は解けませんでしたが、そんなにホイホイ解けてもよろしくないと思うのでこの結末はこれで良かったと思います。

 

そんな16年越しの恋のお話でした。

Lover's Day 白の世界

前作白エンドは、白の世界なら魔法の影響なく一緒の時を生きていけることが分かり、白の世界で生きることを選択した結末でした。エピローグで出てきたカノン(大)が印象深すぎて。

 

とにかく大人カノンを見られるだけで十分満足できるアフターストーリーでした……!!

大人カノン格好いいですよね~。可愛さも残るところがまあ。一見すると線の細い感じがすごく好きです。スチル2枚が物足りない…!もっと大人カノンを見たかったです。あと、今作の服装もいいのですが前作エピローグの立ち絵も好きだったので出てきてほしかった。

 

そして、FDカノンの他のお話では不老不死の魔法が何かとネックになっていましたが(それがカノンのお話に深みが出る良い所でもあるのですが)、このお話は魔法が解けたあとの未来のストーリーだったので他にはない感じでした。

 

すぐに言い合いになるのも相変わらずで、余計な遠慮や気遣いはいらない、そのままのお互いが良いっていうのもこの2人らしいですね♪

 

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