某の乙女ゲーム遊戯録

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白と黒のアリス -Twilight line- 感想&評価《総評》

<Switch/Vita対応>

総評価レビュー&総合感想です。ネタバレなし。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

個人的所感による感想ですので参考程度にお願いします

気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

 

この記事は「ファンディスク(FD)」についてのレビューです。

前作を未プレイの方は、まず以下の記事からどうぞ。

 

前作はこちら:白と黒のアリス 感想&評価《総評》

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総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

前作の後日譚を描く『Lover's Day』と、前作の“あったかもしれない”IFストーリーを描いた『Another Line』の2つのモードで遊ぶことができます。

 

『Lover's Day』は完全個別ルートで、白の世界エンドと黒の世界エンドそれぞれの後日譚がたのしめます。

大体1~1時間半ほどでプレイできるので1キャラあたり2~3時間のプレイ時間でした。

アフターストーリーということで甘い展開はもちろん、前作のエンドの補完になるようなストーリーもありました。個人的には前作エンドの補完をしてくれた点が良かったと思います。前作で性急な結末を迎えたキャラクターもいましたので、それらのお話で浮上していた疑問点や残った問題点が解決され、2人が幸せになるための道を切り開くようなお話になっていました。

 

『Another Line』は共通ルートを終えた後にキャラクター選択へ進み個別ルートへ入ります。

個別ルートは1~4章まであります。共通ルートが1時間程度、個別ルートが2~3時間ほどのプレイ時間でした。

共通ルートは2周目からスキップ可能です。FDのIFストーリーなので短めのさくっとしたお話かと思っていたら、章立てで4章もあり、設定もしっかりしていたのが意外でした。新たにサブキャラクター3人を迎え、前作で復活した『夕方』がキーとなるまさに“あったかもしれない”もう1つのストーリーでした。

ちなみに、この『Another Line』もファンディスクらしく攻略キャラクターとは恋人同士でスタートするので、前述の『Lover's Day』に加えもう一つの黒の世界のアフターストーリーでもあるんじゃないかと感じました。バッドエンドやゲームオーバーも完備。

 

難点としては、さすがにそこまで作りこめなかったのかストーリーの大筋が全キャラ一緒なので、やや金太郎飴化していて後半に攻略したキャラの時には既に飽きてしまっていました。

キャラクター

攻略キャラは前作と同じ6人で変わりなしです。Another Lineでは新衣装が見られます♪キャラによっては新衣装と旧衣装に加えて、それ意外の衣装も立ち絵に反映されてたりします。

 

サブキャラクターが3キャラ追加され、公式サイトで見た立ち絵が皆魅力的だったので、てっきり1人くらいは攻略できるのかと思ってました。特に琉唯。残念ながらそうはならず(笑)

サブキャラクターは3人とも個性豊かで、設定もしっかりしています。誰かは味方だったり、誰かは敵だったりします。

 

琉唯は“一見”、爽やかな好青年塾講師。カルミアはショタっぷりをあますことなく発揮し、その見た目を生かしてヒロインにくっつき攻略キャラの男性陣に見せつけていきます。あ、大きくなった姿も見れちゃったりします。謎につつまれたジョーカーの性別は、ぜひ本編でご確認ください。個人的に珍しい斎賀さんの声のトーンが聞けてファンとして歓喜しました。

糖度

FDということで前作より糖度は増してます!CERO的に健全ですが、おなじみの吸血シーンでは一部際どく攻めるキャラもいました。

『Another Line』も恋人同士が前提で話が始まりますし、白の世界と黒の世界、両方の世界で結ばれた後の話が見られますので基本糖度高めです。

 

スチル

差分なしで各キャラ10種です。『Another Line』で6枚、『Lover's Day』で4枚という配分です。後者は白で2枚、黒で2枚なのでどうしても物足りなく感じてしまいました。

前者のアナザーストーリーは、バッドエンドがあり本編同様にスチルが用意されていました。ろろアリに欠かせない「狂気」がしっかりとそこで発揮されているキャラもいました(*’▽’)

絵柄については前作で感じた横顔の違和感は今回感じませんでした。あと、全体的にみんな顔が丸くなったような気がします。

システム

『Lover's Day』は好感度はありませんが選択肢は一応あります。『Another Line』は好感度があり選択肢により上下します。前作と同じくバッドエンドとゲームオーバーがあります。それぞれ1つずつなのでChapterジャンプ機能から簡単に回収可能です。

 

今回、おまけ要素は『Tea Party』のみ。前作にもあったやつですね。『Another Line』の後日譚という位置づけで、前作のように中途半端な感じではなかったので安心しました。

総評

『Another Line』が4章まであったことに加え設定がちゃんとしていた点と、『Lover's Day』の後日譚で前作エンドの補完や残っていた問題点の解決などの話が盛り込まれていた点が良かったと思います。

 

また、立ち絵に反映される衣装が新衣装に加えて一部のキャラクターは別の衣装も見られます。そして、新キャラにも新衣装がありました。背景も追加グラフィックが多く、ワンシーンしか使わないようなものも多数ありました。どれも相変わらず美しく、世界観の臨場に貢献しています。そういった細かい作りこみが嬉しい点でした。

 

長さ的には一般的なFDのボリュームでした。そこまで大きくないボリューム感です。

アナザーストーリーの話の大筋が同じで3人目くらいで飽きてしまった点が個人的に残念でした。FDということもありアフターストーリーは別で用意されているので、こちらの方も完全に別のストーリーを作るのは難しかったのかなあと。これによりゲームを進める手が止まってしまい、仕事しながらでも1週間あればクリアできそうなものをコンプまで1ヶ月かかりました。もう少しアフターストーリーにボリュームがあればもっと新鮮味があって楽しめたんじゃないかなと思います。

 

総括すると、前作を面白いと感じた人、キャラクターが好きな人は買って良し、前作で微妙だなと感じた人はやらなくてもいいかなって感じです。

相変わらず暗くて重くてな内容の濃いディープな話が好きな人には向きません。

 

不思議の国のアリスの愉快で可愛らしい世界観が好きな人や、乙女ゲーム初心者さんには引き続きオススメできます。

白と黒のアリス for Nintendo Switch

Switch 発売日:2021/6/24

 オトメイト(アイデアファクトリー)/工画堂スタジオ

 もちもち太 魚住ユキコ 上月はじめ

 梅原裕一郎 増田俊樹 木村良平 興津和幸 下野紘 花江夏樹

 乗り越えた先にある、幸せな未来。――これは白と黒の世界にかかわる、もう一つの物語。

 『白と黒のアリス』と、そのファンディスクである『白と黒のアリス -Twilight line-』が1本にまとまったSwitch移植版!

 公式HP PV映像

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