某の乙女ゲーム遊戯録

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DAIROKU:AYAKASHIMORI 感想&評価 《総評》

DAIROKU:AYAKASHIMORI(ダイロク)

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総評レビュー&総合感想です。ネタバレなし。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

個人的所感ですので参考程度にお願いします

気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

 

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総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

ボリューム的には初回の共通ルートが6時間、個別ルートは2~3時間くらいのプレイ時間でした。2周目以降の共通ルートは1時間程度で抜けられるので、初回プレイで9時間、2周目からは3~4時間でクリアできます。同ブランドの昨今のヒット作に比べると短いお話になっています。

現世と表裏一体である隠世『サクラタニ』を舞台に、公的機関である『第六』で妖を管理する立場の新米『妖守』として、主人公が妖と交流を持ち絆を深めていくお話です。妖が住む世界観の雰囲気や、それを管理する公務員という、設定が素晴らしく良いです。

これは公式にも掲載されている情報ですが、サクラタニでは殺傷行為を行うことができませんので、誰かが死んでしまうことはありません。それ故に、シナリオ全体で殺伐とした雰囲気はなく、明るくほのぼのしている感じでした。話も重くなくテンポ良く進んでいきます。

ただ、終盤が駆け足気味でまとめに走っていたり、起承転結の転、つまり問題が発生する部分がそこまで大ごとではなく、その問題も軽く解決する感じなので、急展開で「え?」と思わされる部分が多かったです。問題の部分はキャラクターの過去に関わる部分でもありますので、その辺りもう少し掘り下げて欲しかったなあ……と。そんな感じで全体的にシナリオが薄い印象でしたので、濃厚なシナリオを求めている方は肩透かしをくらうかもしれません。

キャラクター

攻略キャラクターは5人です。公式のキャラクター紹介でも分かるように、それぞれ個性的でキャラ立ちしています。

パッケージキャラクターの瀬見さんは主人公の先輩で、にっこり顔が胡散臭い感じを醸し出しています。糸目はデフォなので、乙女ゲームのメインヒーローポジでは珍しいキャラクターなんじゃないかなと。物語が進むごとに「職場にこんな後輩想いで仕事のできる先輩がいたらなあ……」と何度思ったことかわかりません(笑)声優の豊永さんの演技も癖のある感じで「食えない上司」感が素晴らしく出ています。

鬼の悪虂王さんは極悪人面しているのに物腰が柔らかく声も優しいというギャップ。安心感抜群でした。

お爺言葉で話す狐の白月さんは可愛い枠でもあるんですが、温和で優しい裏側にどこか影があり、たまにめちゃくちゃカッコいい所を魅せてくれるギャップのあるお狐様でした。

天狗の比良は脱力系。究極の面倒くさがりでした。全てのことに興味がない彼はもちろん最初は主人公にも一切の興味を示しませんが、やり取りを重ねていくうちにその心が主人公に向ききった時の破壊力がえげつなかった。個人的に一番好きなキャラクターです。担当声優の小林裕介さんが、コンシューマーの乙女ゲームでメインキャラクターを演じるのが初というのも超レアなポイントですよね。脱力系演技が癖になる。

蛇妖の湫は、ツンツンしていて主人公にも最初からしばらく冷たい態度をとり続けますが、どこか憎めない可愛い少年という感じです。少年漫画に出てきそうな感じでした。湫ルートでは補佐役の大蛇さんとのやり取りや関係性も見どころです。

主人公も良い子でした。立場を弁え、社会人らしく行動しているところに好感がもてます。マスコットキャラクター枠である主人公の眷属の晧鵺も、乙女ゲームのマスコットにしては珍しい渋さでしたね。物語を進めるたびに可愛い面や頼れる面も見えてきて、良き相棒といった感じでした。

――全体感想でここまでキャラ所感を書き留めるのも個人的に珍しいのですが、それくらいキャラクターが魅力的だったので紹介したくなりました。気になる方は、演じた声優さんのキャストコメントが公式HPに掲載されていますので、ぜひそちらもご覧になってみてください。

糖度

糖度は控えめです。友情や信頼関係の構築がメインで、絆を深めていきます。恋愛ルートではそれがいつの間にか恋に変わって……といった感じ。かといってまったくいちゃいちゃしない訳でもなく、そこは恋愛エンディング終盤のお楽しみです。できればもっと結ばれた後の2人の話が見てみたいので、FD作って欲しいです。

スチル

オトメイトの『BAD APPLE WARS』やRejetの『ALICE=ALICE』のキャラデザを担当されているスオウ先生がイラストを担当されています。

華奢で淡泊な塗りが特徴的ですが、スタイリッシュさとどこか色気のある感じが、妖世界の浮世離れしている雰囲気にマッチしています。公式サイトでも見られますが、通常立ち絵ともう一枚の妖の姿(瀬見は戦闘時姿)のデザインが素敵です。

スチル枚数は1キャラあたり差分なしカウントで12枚。少なくはないですが、個人的に絵柄が好きなのでもうちょっと見てみたかったなあという感想です。特に、力を解放して本来の姿に戻った妖達はもっと見たいしスチルが欲しかった……!

システム

オーソドックスなオトメイト仕様。未読箇所までのジャンプ機能もついており、スキップ速度も軽い・速いで快適でした。コンプのために選択肢を全て回収して全エンド回収する必要があるのですが、ジャンプ機能があるためそこまで苦ではありません。フローチャートが用意されているので、未読部分が分かりやすくシナリオ回収はしやすかったです。

また、設定の中で「音声同期」というのがありました。同期ONになっていると、台詞が再生される所は、字幕も音声と同時のペースで再生されます。私は台詞表示は最速設定で、台詞があるところとない所での表示速度が違うことに違和感があったので、同期はOFFにしてプレイしました。同じように気になる人はデフォルトで同期ONになっているため、同期OFFにしておくと良いです。

戦闘システムは大団円の分岐のためだけに用意されている感じで、特段無くても選択肢で分岐させれば良かったのではと思ってしまいました。操作自体は、コマンド入力が難しければ画面を直接タップですれば簡単です。

また、共通ルートではMAP画面があり、攻略したいキャラクターを選択して会話するというシステムでした。個別ルートからはMAPなしで物語が進みます。

クリア後のオマケ要素としては、音声付きのキャラクタープロフィールを再生できます。後日談が無いのが少し残念でした。

総評

妖の世界で公務員として働くという独自の設定が良くできていました。全体的に和風な雰囲気かと思いきや、物語の舞台である『サクラタニ』には現世の品も流通していたりして不思議な世界観が形成されています。

シナリオは、さくっとしているけれど面白かったと個人的には感じました。テンポ良くストレスフリーで読み進められました。普段は重くて深みのあるシナリオを好んでおりますが、そういう傾向の私でも素直に楽しいと思えました。簡潔、というのが当てはまるでしょうか。どうしても話が薄い部分は否めませんが、分かりやすくて忙しい時でもさくっとプレイできます。

キャラクターが魅力的なので、キャラ萌えできる人にはおすすめです。また、バッドエンドがなく(悲恋エンドはありますが、バッドエンドという訳ではありません)誰かが死んでしまうということもないため、重い話やバッドエンドが苦手な人にもおすすめ。乙女ゲーム初心者さんにもちょうど良いんじゃないかなあと。

その逆で、重たい話やどきどきはらはらを求める人には向いていないかと思います。が、普段そういう傾向のゲームばかりプレイして休憩したい人にはいいかも(私がそのパターンに当てはまりました)。長さ的にも仕事しながら1週間で十分にフルコンプできます。

 

終始楽しく心穏やかにプレイできる、不思議な魅力をもった作品でした。

DAIROKU:AYAKASHIMORI

Switch 2020/5/28 発売

 オトメイト(アイデアファクトリー)

 スオウ 雪澤りく

 豊永利行 鈴木達央 櫻井孝宏 小林裕介 逢坂良太

 異世界で心を繋ぐAVG

 公式HP OP動画

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