某の乙女ゲーム遊戯録

アラサー喪女の乙女ゲーム堪能記録。

Cendrillon palikA(サンドリヨンパリカ) カシカ 感想

Cendrillon palikA(サンドリヨンパリカ)

歌紫歌[カシカ]=ガレ(CV:杉山紀彰)の感想です。

ネタバレ注意。

⇒攻略はこちら(Cendrillon palikA カシカ 攻略)

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運命の鍵を握る魔法使い

カシカ 個別ルート感想

サンドリヨンパリカ、ようやくラストのカシカです。7人いるのは嬉しいけれど長いですね…!呪いの起源が明かされるお話でした。そして……カンちゃんがとにかく可愛い。

 

ちょっとツッコミ所が多かったのとシナリオに納得できなかった部分がありますのでいつもより否定的なことも書いてます…苦手な人は注意してくださいね。カシカというキャラクター自体は設定も含めてとても好きです!!

 

私はクロネルートから始めたので、最初こそカシカは仲間だと信じていましたが、進めるうちに疑惑が出る出る。2人目にシエンをやって、針を0時に合わせて呪いを解放してしまったときは驚きでした。その時はまだカシカの情報が善意なのか悪意なのか判断できませんでしたが、攻略制限のリンドウとエラをやってしまえばもう黒幕サイド確定でしたね。

私は察しが悪いことを自負していますので基本的に鈍いのですが、勘の良い乙女なら最初から分かっていたのかもしれません。

 

カシカルートに入って協力者をカシカに使命すると、「は?」みたいな反応が返ってきて可愛かったです。まさか自分が選ばれるとは思ってもみなかったという反応。役立たずとか怪しいとか正直にカシカに伝えるハイリちゃんの、カシカに対する遠慮ないやり取りが好きです。

そして、「憎しみと悲しみと怒り」というキーワードも序盤ですぐ出てきます。何やらカシカさん、何かに対して激おこのようです。また、ハイリにあっさり長生き、つまり不老であることを教えてくれます。不老の呪いを魔女にかけられた、という新たな嘘も交えながらですが。

透花ノ野でデートしたり、唐突なピクニックをしたりで少しずつ仲良くなっていく2人でしたが、カシカはハイリが針を進めるたび、ハイリが自分に笑いかけるたびに葛藤するようになっていました。ハルモニアの言葉に触発されて、ハイリに真実を伝えます。透京に呪いをかけたのはカシカでした。うん、知ってた。カシカの本当の願いは復讐でした。針を0時に合わせる目論見は順調に進んでいたはずなのに、唐突な嘘の告白をしたのはカシカに迷いが生じたからでしょう。

カシカが200年前透京に呪いをかけたのは、ルリという恋人がある日ガラスの奇病に侵されてしまい、自分の父である王様に見殺しにされてしまったからです。その悲しみと憎しみが抑えきれず、カシカは透京に呪いをかけました。全てを壊したいと。感情の剥き出しになった涙のシーンは迫真でした。「お前に俺の涙の色がわかるはずがない」と血のような赤い涙を流すカシカ。『涙』をテーマにしているこの作品ですが、カシカの涙の題が『紅涙』なのはこの部分に起因していたんですね。一人称も私から俺に変わり、本当のカシカの素顔がだんだんと見えてきます。そんなカシカにハイリは勝負を挑みます。相変わらず我がヒロインちゃんはかっこいい。「家に帰っておいで」とまるで家出者を迎えにいったかのようにハイリは再びカシカを迎え入れます。

そしてハルモニアを呼び出して、エラのアストラと、ハルモニアが持っていたアストラを託され、3つのアストラを用いて透京の呪いを解いてめでたしめでたし、でした。

 

うーん、なんというか設定の重さにシナリオが付いてこれていない気がしました。200年という長い年月の重みがあまり感じられなかったといいますか。カシカの設定が良かっただけにもったいなかったかなと。急展開も多すぎたように感じました。あとハイリがなぜカシカに惹かれたのかがよく読み解けなかったです。ラストの結末も急展開。ハルモニアの呼び出しはまあいいとしてもエラが可哀そうすぎやしませんかwwエラくん物分かりが良すぎ。Mとして葛藤しながらも透京を守るために時計塔の管理をしていたのに、急に侵入者が来たあげくあっさりアストラ渡してしまいましたからね。ちょっと粗さが目立ってしまったように思うお話でした。

 

カシカがなぜ別の協力者を紹介したのか、という疑問は「誰かに止めて欲しかったから」じゃないかなと思いました。時計塔の鍵は自分の協力者であるリンドウから簡単に借りられますし、時計塔に侵入できれば審判ノ間にも1人で入れるから、Mを殺すこともきっと容易。0時に針を合わせる方法を選ぶにしても、ハイリにそのまま借りた鍵を渡すだけで初めから協力者を紹介する必要もなかったかと思います。無意識のうちにカシカの中にも迷いがあって、決めることができないから自分は介入せずに、他者に選択を委ねたのかなと。私の勝手な想像でしかありませんが…。

 

カシカが王子様だったのは意外でしたね!全然王子っぽくない(笑)シエンという王子枠がいたので予想外でした。あと、ハルモニアさんが結構助けてくれました。呼んだら出てくるハルモニアさん。

そしてちゃっかりエリスのキューピッドになってたカシカ(笑)

ラリック家については最後までよく分からずでした。Mの一族と先祖を同じとするはずなのに、なぜラリック家は一般人として生きていたのか。もう少しその辺の秘密があるんじゃないかと勝手に思っていましたが、特に何もなく終わりましたね。

 

あと、他ルートの疑問も少々解消されたように思います。色々と思い返してみました。

透花ノ野に0時を過ぎた夜中と思われる時間帯に立っているのは、やはりカシカには呪いが利かないから。ということで、シエンが透京から追放されても片眼を失うだけで済んで無事だったのは、同じ王族としてカシカの血縁者だったからということなのでしょう。

 

クロネルートでの黒死紋事件で、カリガネに血を提供した「あのお方」もカシカですね。血もカシカの物。そして、事件の渦中でハイリがカシカに「犯人は透京の呪いをかけた人ってことはない?」と推理を伝える場面、これはあながち間違いではなかったということですね。というかハイリちゃんほぼ正解!そして、この疑問に対するカシカの返答が、全てを知った後だとなかなか白々しかった(笑)「呪いをかけられたのは200年前だから普通の人間は死亡しているはずだ」と。そして黒死紋事件と向き合うことで透京を呪った人物とも対峙することになるかもしれない、と考えるハイリ。おまわりさんこの人です。私もこの時はカシカのことを疑ってませんでした。

そしてハイリが血液に触れてしまい、ガラスに蝕まれるようになってからカシカに相談したとき。普段と違って明らかに動揺して落ち込む様子すら見せたカシカ。ガラスにゆっくりと浸食されていくハイリの姿が、ルリと重なったのかなと…。最愛の人が死に向かっていく様子と。クロネのラストでガラス化したハイリの腕を改めて見て表情を硬くし、急にクロネとハイリに「君達は今、幸せか?」とカシカが問うシーンがありました。2人の答えに「私にもその強さがあれば良かったな…」と呟く彼の言葉の意味がよやく分かりました。あのとき恐らくカシカが呪いを解いたのは確実だと思いましたが、どうやって解いたのかは今回も最後まで分からずでした。なので私の予想になりますが、ユーレンルートで呪いについて教えてもらった時の『呪い返し』の話がピンときました。呪いと術者は深い関係にあり、呪いに何かあれば呪い返しという形で術者にも何が起こるかわからない。その逆をカシカはやったんじゃないかなと。術者に何かあったから、呪いが消えた。そう考えると少し寂しくなりますね。あのルートのカシカは自分を犠牲にしたのかなあ、とか…(注:全部想像です!)。カシカがあのとき助けてくれたのは、クロネが自分に似ていたからという面もあったのかなと思います。

 

散文になってしまいましたが、これでサンドリヨンパリカも終わりです。シンデレラをモチーフにした、全体的に綺麗なお話だったと思います。

おまけはわいわいして楽しかったですが、後日譚もあらためて見てみたいです。FDに期待を込めて応援を続けます。パリカの売上が上がってSwitch乙女ゲームの今後も安泰になるといいですね…!

 

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