某の乙女ゲーム遊戯録

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Cendrillon palikA(サンドリヨンパリカ) 感想&評価《総評》

総評レビュー&総合感想です。ネタバレなし。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

個人的所感ですので参考程度にお願いします

気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

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総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

共通ルートが1~2章、個別ルートが3~8章という構成です。共通ルートは導入的な役割で短く、比較的早く個別ルートに入って1人のキャラクターの物語をじっくり楽しむことができます。ボリューム的には初回8時間、2周目からは5~6時間で長すぎず短すぎずで丁度良かったです。冗長と感じることもなく、テンポが良いのでさくさくと進めることができました。

「透京の呪いを解く」という大きな目的に対して、7人がそれぞれ別々の方法で解決法を導いていきます。ですので、いわゆる金太郎飴ではなく7人それぞれ全く違うストーリーを楽しむことができました。

また、恋愛過程がとても丁寧に描写されている点にも満足できました。よくある「いつ好きになったの?」状態ということがありませんでした。攻略キャラ視点の心理描写もあり、徐々にヒロインに惹かれていく心境を一緒に追っていくことができました。

エンドは『純愛END』と『哀哭END』の2種類が正規エンドとしてあり、その他細かい中途BADENDが全ルート合わせて30本あります。純愛ENDはハッピーエンドで、哀哭ENDはメリーバッドエンドという立ち位置です。どちらもエンディング後にしっかりとしたエピローグがあります。物語終盤が少し駆け足気味で、中にはご都合展開も少しあったことが残念な点だったかもしれません。

哀哭ENDは分岐が突然だったり強引だったりで、繋げ方が少々不自然に感じてしまった部分がありました。ただ結末だけ見ると、確かにメリバ特有の「2人は幸せだけど世界的には破滅しかなくてやるせない感が残る」という複雑な気持ちにさせてくれます。バッドエンド好きの人も満足できるんじゃないかなと。哀哭ENDは今までのシナリオの繋がりから切り離して、メリバの美しい結末をぜひ楽しんでください。

設定がしっかりしていて、全体的に綺麗な物語でした。

キャラクター

攻略対象は7人で、それぞれ個性豊かなキャラクターが揃っています。

ヒロインと同じで呪いのある「透京」に住む人と、呪いのない「透京の外」に住んでいる人もいます。もちろん透京内でも外でも、全員まったく違うストーリーが楽しめます。呪いに対する考え方やスタンスも違い、初めから協力的な人も、この人がどうやって協力してくれるのか想像つかない!なんて人もいます。

攻略キャラクターにはそれぞれで違う『涙』というテーマがあります。彼らがなぜ涙を流すのか、ぜひプレイしてその理由を知ってあげてください。

ヒロインのハイリちゃんは、明るく前向きで好感の持てる子でした。積極的で物事をはっきり言う真っすぐな子です。そしてツッコミも鋭い(笑)常識人なので怪しい人にはしっかりと怪しいと言いますし、時には失礼なことも素直に言っちゃうところがすごく面白いんです。ヒロイン自ら話にテンポの良さを与えてくれていました。ハイリちゃんが「くっ可愛い…!」とか言う台詞があるんですが、そんな私達プレイヤー目線のようなコメントをくれるのも楽しかったです。そして、時には攻略キャラクター達より男前です。とにかくヒロインちゃんが頑張って攻略キャラを救うお話だったりするので、我らがヒロインがとても頼もしい。こういうのカウンセリング系っていうんでしたっけ(笑)

また、マスコットキャラクターのカンちゃんに心を掴まれること間違いナシです。可愛すぎる。

糖度

糖度もしっかりありました。5段階評価するなら糖度★★★★☆(4)というところでしょうか。ヒロインや透京の人達は、常に呪いのせいで死と隣り合わせにあるといっても過言ではない状況ですので、そのシリアスな部分がより甘さを引き立てていたように感じます。もちろんシリアスな部分はシリアスで、ただ甘いだけではないですよ!時には切なさも感じさせられます。はじめはツンツンしていたり素っ気なかったりしていたキャラクターも、お近づきになった終盤には存分にきゅんきゅんさせてきますのでお楽しみに…!そしてCERO「B」なのでとっても健全です。

 

 

スチル

枚数は、各キャラ差分なしで12~13枚です。そして、差分がよく動きます。世界観の要であるガラスが絵の1枚1枚によく表現されていたと感じます。全体的に色彩に透明感があって綺麗です。塗りや色遣い、透明感がすごくガラスっぽくて、宝石のようなんですよね。テーマカラーが「紫」なのですが、それもよく表れていたと思います。世界観にあった絵柄で綺麗なイラストの数々でした♪特に見どころは、テーマであるそれぞれの『涙』のシーンのスチルです。胸を締め付けられるような表情など、印象に残ったものがたくさんあります。

システム

パラメーターが3種類あり、好感度選択肢で変化するものと、「審判ノ刻」という特殊選択肢で変化するものがあります。好感度選択には愛キャッチシステムがありますので、成否が分かりやすいです。

クリア後にはチャプタージャンプ機能から、3種のパラメーターを設定して開始することができますので、エンディング回収自体は容易です。

ただし、エンディングリストが無いので、30本ある中途BADENDの回収状況の把握がし辛い点が少し残念でした。正規エンドである純愛ENDと哀哭ENDは簡単に回収できますし、それでスチルも埋まります。また、中途BADENDを回収しなくてもコンプリートスチルは解放されます。なので、せっかく多々ある中途BADENDを回収しきる人は少なそうで、勿体ないな~という印象です。全て回収しましたが、トロフィー機能がSwitchにはないので、どうしても全エンド回収の達成感には欠けてしまいました。

中途BADEND数について:公式Twitterで中途BADEND数は「30本」と発表されました。各キャラクター個別ルートの中途BADを合計すると30本になりますが、共通ルートでも1本中途BADを確認しましたので、厳密にいうと合計「31本」になるかと思います)

そして、通常のオトメイトシステムに搭載されている既読スキップですが、気のせいでなければすっごく速かった。超快適です。SwitchとVitaの処理速度とかの違いだったりするんでしょうか。

また、次の選択肢までスキップ機能が搭載されていました。周回プレイが便利です。ただし、スキップする範囲が広いとかなり時間がかかってしまう点が難点でした。上述の既読スキップが快適だったので期待していたのですが。

おまけ要素は、2周目からEXTRAが解放され、おまけシナリオ全10話を読むことができます。攻略キャラ達がお題に沿ってわいわいがちゃがちゃ楽しくトークを繰り広げます。お題というのが、「女の子になったら?」「一つだけ魔法を使えたら?」や時には「フリートーク」など、キャラクターがそのままラジオをしてるような感じです。面白くて笑えますし、キャラクターの新たな一面も知ることができてとても楽しかったです!

後日譚SSのようなおまけは無かったのですが、本編のED後にエピローグとしてスチル2、3枚もらえるくらいのボリュームの後日譚を見ることができます。2人のその後についてはそちらでカバーできていたかと思います。

UIデザイン面も世界観にマッチしたものになっています。特に印象に残っているのが、メニュー選択画面で十字キーで選択するときのガラスを叩いたような音と、決定ボタンを押したときのパリンとガラスが割れる音のSEで、雰囲気が出ていて好きでした。

 

▼Switchの使用感について知りたい方はこちらの記事へ

乙女ゲームがSwitchに移行する件

総評

世界観の設定がよくできていて、全体的に綺麗でまとまりのある作品でした。

モチーフになったシンデレラのキーワードである『ガラス』『靴』『0時』と、『呪い』が上手く組み合わさって新鮮味のあるお話に仕上がっていました。

特にイチ押しな点は、恋愛過程が丁寧に描かれていること。お互いが惹かれていく過程がよくわかるシナリオになっていました。

オトメイトで初の完全新作Switchゲームですので、購入を迷われている方もたくさんいらっしゃるかと思います。今後のSwitch展開の興進にも関わってくるので、やっぱり大事に作りこまれた作品だなという印象を持ちました。私はプレイできて良かったなと思います。

ご興味を持たれた方は、ぜひ他の方の感想も参考にしつつ検討してみてくださいね。

 

乙女ゲームのSwitch参入で節目を迎えつつある乙女ゲーム業界ですが、今後も成功を願って応援していきます。ひとまずサンドリヨンパリカはFDを楽しみに待てる作品になりました♪

 

追記:公式HPに、本編前の各キャラを描いた始まりのSSが掲載されていますので、見ていない方はぜひ…!プレイ前だとキャラクターがよくわからないと思うので、プレイ中やプレイ後に見ると楽しめると思います。

Cendrillon palikA

Switch 2018/10/25 発売

 オトメイト(アイデアファクトリー)

 清白かりん

 日野聡 内田雄馬 花江夏樹 浪川大輔 興津和幸 鳥海浩輔 杉山紀彰

 さあ、シンデレラ。魔法(のろい)から覚める時間だ――。

 公式HP OP動画

新作乙女ゲーム発売予定