某の乙女ゲーム遊戯録

アラサー喪女の乙女ゲーム堪能記録。

吉原彼岸花 感想&評価 《総評》

吉原彼岸花 久遠の契り(Switch版)

総評価レビュー&総合感想です。ネタバレなし。おすすめ攻略順情報なども。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

最後にPC版、Vita版、Switch版の違いについてもまとめています。

 

※個人的所感による感想ですので参考程度にお願いします

※気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

※筆者はSwitch版でプレイしています。

総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

テキストが読みやすいです。時代物なので難しい言葉はあれど、世界観を壊さない程度に分かりやすく書いてあります。吉原という世界の表向きの煌びやかな面、裏にある薄暗い面、そしてその中で生きている人達の生活や心情などが丁寧に描かれています。遊郭のルールは複雑ですが、その世界のルールもしっかり盛り込まれていてよりリアリティが出ていました。序章からすぐに世界観に惹き込まれます。

総括して設定が作りこまれていて完成度が高い作品だと感じました。特に気になる矛盾点などもなし。シナリオ重視派におすすめできる作品です。そして、バッドエンドもこの作品の見どころのひとつ。むしろバッドエンドが無いと完成しない物語です。なので、バッドエンドや悲恋が苦手な方は注意。

キャラクター

攻略対象は遊郭のお客さんはもちろんですが、それだけでなく内側の人間もいます。結ばれていく過程において、ハラハラするようなシーンもあって臨場感に富みます。攻略対象キャラクターは6人。廓の楼主、幼なじみ、金貸し、武士、髪結い、見世番と、それぞれがそれぞれの生き方をしており、個性も豊か。攻略キャラクターの過去やヒロインとの意外な関わりなど、設定が練り込まれています。各キャラクター達がヒロインに惹かれていく過程や心情の描写も丁寧で納得ができます。凄惨な最期を遂げたり、切ない悲恋が描かれたバッドエンドも、「このキャラクターならこうなってしまってもおかしくないよね……」と納得させられるものがありました。その分、乗り越えた先のベストエンドは感慨深いです。そのベストエンドも、幸せの形はそれぞれなのだと考えさせられました。

ヒロインは凛としていて、好感が持てます。吉原という苦界の中でも希望を持ち、前向きに生きています。遊女は外の世界では卑下される職業ですが、花魁として誇りをもって仕事をしています。職業柄そういった行為に慣れている、乙女ゲームでは珍しいタイプのヒロインですが、そういう薄暗い部分をシナリオが濁していないので、本当に好きになった相手ができたときの自分の仕事と相手に対する葛藤という部分で味が出ています。夜毎に男達にその身を任せる、恋を知らない遊女が恋を知ったとき、少しずつ変わっていく心境の変化を楽しめました。

糖度

CERO:Dの作品です。甘い部分は特に甘く、閨のシーンは甘いだけじゃなく切なさも伴っているところがまた良かったです。

PC版は18禁シーンがノーカットでありますが、Vita版とSwitch版はいわゆる本番シーンはスチルも含めカットされています。事前、事後のギリギリのところまでは載せてくれているのでちぐはぐにはなっておらず、綺麗に繋がっています。そしてかなりドキドキされてくれます。ここまでコンシューマー向けで書いてくれて大丈夫なの!?と思ったくらい。ありがとうMariaCrownさん。CERO:Dって意外と懐が広いのね。ということで、VitaとSwitch版はR18ではないけれど、R18要素が苦手な方は要注意です。今までR18作品をやったことがなくて、R18乙女ゲームってどんなもんだろ……とジャブを放ってみたい方は入門(?)にいいかもしれない。

スチル

美麗スチルは本当に綺麗です。スチルのおかげで名シーンも際立っていて。ここぞというシーンのスチルが印象に残るものが多いです。

ただ、立ち絵とスチルで印象が変わるキャラクターが一部います。スチルも同じキャラでもムラがあるなと感じました。

システム

好感度がブラインド式なので目で見て確認できず、選択肢が多いので攻略が少し難しいように感じましたが、やりごたえはありました。スムーズに攻略したい人は攻略を見ながらがいいかもしれません。

私はSwitch版でのプレイでしたが、操作面や機能は快適そのもの。選択肢スキップも未読で止まるし、巻き戻しもバックログに戻らずともプレイ画面のまま快適に1文単位でバック可能。操作に慣れてからはあんまりクイックセーブとクイックロードを使いませんでした。

キーコンフィグを自由にいじれるのも良かったです。ジョイコンの「-」をオートからクイックロードに換えてプレイしていました。

そして音楽も素晴らしく良かったです。これからサウンドトラックを探して購入予定です(*’▽’)

総評

これまでPC版、Vita版、Switch版と出ている長い作品です。FDは恐らく今後の発売はなさそうですが、それだけ1本で完結している作品ともいえます。

そして、全部攻略して完成する1本だと思います。ぜひ全てのエンディングを回収して欲しいなあと。詳しくはネタバレになってしまうので深く言えませんが、とても印象に残っているエンディングが二つあって、青と赤の対比が美しく、遂になっていて素直に綺麗だと思いました。これほど印象に残るエンディングもあまり無いかなと。また、バッドエンドあってこその作品だとも思います。凄惨な最期を遂げるものもありますが、悲恋がとても切なく、丁寧に描かれています。

PC版、Vita版、Switch版の違い

最期に、発売されているPC版、Vita版、Switch版、3つのプラットフォームによる違いについてさらっと触れておこうかと思います。

PC版 「吉原彼岸花」(2015年9月発売)

18禁アドベンチャーゲーム。最初に発売されたのがこのPC版。元祖なので、攻略キャラクターは5人。辰吉が攻略対象に入っていません。R18シーンがノーカットで描かれているのは、このPC版のみです。スチルも肌色が多い。

Vita版「吉原彼岸花 久遠の契り」(2017年10月発売)

Vitaの移植に伴い、CERO:D(17歳以上)になりました。よって、PC版にあったR18シーンがカットされています。スチルも際どい部分は見えないように不自然がない程度に調整されていたりします。その分、オリジナルエピソードや描き下ろしのイベントスチルが追加されています。

また、攻略対象として辰吉ルートが追加されました。

Switch版「吉原彼岸花 久遠の契り」(2018年12月発売)

Vita版と同じくCERO:Dで、PC版の18禁シーンへの対応はVita版と変わりません。辰吉も攻略可能です。

Vita版とSwitch版の違いですが、Switch版では6シーンのイベントスチルが追加され、またVita版ではカットされていた3シーンのイベントスチルが復活しています。

また、追加要素としてVita版の初回特典CDであった「異聞・桜華屋学園~いつかの未来で~」がビジュアルノベルとしておまけに追加されています。攻略キャラクター達が現代の学校で、生徒の制服や先生の恰好をした立ち絵付きの学園エピソードを見ることができます。