総評価レビュー&総合感想です。ネタバレなし。
購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪
※個人的所感による感想ですので参考程度にお願いします。
※気を付けていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。
総評レビュー(ネタバレなし)
シナリオ
1周あたり5~6時間でプレイできました。1章~3章が共通ルート、4章~8章が個別ルートという構成でした。共通ルートは2周目以降は10分程度で抜けられます。体感的にサクッとプレイできるボリュームでした。
『魔女であるヒロインが、魔法で遊園地に囚われたスタッフ達を救う』というのが主軸のお話となっています。
話が重いシナリオではないため、サクサク進めていくことができます。あまりドキドキハラハラするということはありませんでした。かといって軽すぎるお話でもなく、キャラクターによっては重い過去があったり、適度に切なくなるようなシーンも盛り込まれていますので、「重すぎるお話は苦手だけど軽すぎるお話もちょっと……」という方に丁度良いようなシナリオ展開となっています。
全く突っ込みどころがなかったと言えば嘘になってしまうため個人的な感想として記述しますが、まとめ方がちょっと強引で薄いな……と思ってしまったルートが1本だけありました。キャラクターは好きなのに少し設定が甘かったのかな、と少しだけ残念に思いました。
また、それぞれの事情は違えど、1人2人とプレイしていくと話の真相が分かってきて展開が想像できてしまうという節があります。
最後に開放される大団円ルートは賛否両論あるかと思われますが、個人的には都合は良すぎるけど楽しかったな、という印象です。ボーナスシナリオとしては十分でした。
キャラクター
攻略対象キャラクターは6人。次誰を攻略しようかな……と考えるのが楽しい人数ですね。個性豊かで、キャラクターは皆に愛着がもてました。
結末が切なくて、「もうそこご都合展開にしてあげていいよ!」と思ってしまうキャラクターがいたり、いつも不憫で「早く救ってあげたい……!」と思わず考えてしまうような子もいました。
キャラクター同士のかけ合いも明るくて楽しかったです。
糖度
とっても健全な甘さです。
キャラクターによってストーリー重いキャラもいれば、なかなかの甘さがあるルートもあるといった感じです。
全体的に見ると『甘め>重さ』といった比重です。
グラフィック
スチル枚数は差分なしカウントで、1人あたり13枚~14枚です。表情がよく見えるアップよりのスチルが多いです。
絵柄は可愛らしくも1枚1枚が綺麗といった良いバランスです。見やすく安心してプレイできました。
システム
UIが全体的にかわいい!サウンドも綺麗で、癒される音楽でした。サウンドトラックが欲しくなる……。
テキストウィンドウのフェードインとフェードアウトの効果の動きが凝っていて、最初は悪い意味で気になってしまいましたが、最終的には慣れました。
『エヴェイユシステム』というミニゲームがお話の途中にあり、こちらは簡単操作でスキップ可能です。好感度だけでエンディング分岐できるので、正直このシステムはいるのかな?とも思いましたが、キャラクターが声をかけてくれるので1回はやってみてもいいかもです。
スキップスピードは速くて快適です。ただ、選択肢ジャンプはありませんでした。
「自動セーブ」機能なるものが搭載されていて革新的でした……!最初は何これと思っていましたが、使いやすいし枠も多く、通常のセーブとは別枠で用意されています。上限を超えると古い物から上書きされてしまいますが、消したくない箇所はロックできます。章始めと選択肢で文字通り自動でセーブしてくれるので、 通常の手動セーブを使うことがほとんどありませんでした。ただし、ゲームを終了すると自動セーブは消えてしまうので注意して下さい。
難点としては、誤字や脱字がちょくちょく見受けられた点と、セーブデータの読み込みで何度かエラーが起こってしまった(画面がブラックアウトして操作不能になりソフト終了させるしかなくなる)ことです。こちらは今後の更新パッチでそのうち治るかな?
おまけ要素としては、クリア後に後日譚(SS)が見られました♪
総評
パステルカラーとユニコーンカラーが印象的な、まさに『ゆめかわいい』世界観が全面的にあふれ出ている作品です。
重すぎずサクっと進められるお話なので、サスペンスなどの重い話やキツめの話が苦手な方、また乙女ゲーム初心者の方々におすすめできる作品です。
「明治東亰恋伽」を手掛けたブランドが開発した作品になりますので、「めいこい」が好きな方はこちらも好きになれると思われます。
本作の鍵となる『レーヴに囚われている理由』には予想外で驚かされました。魔法で彩られた夢のような遊園地の世界からは、儚さも感じられます。
最初はふわふわキラキラな世界だったのに、物語終盤に向けて切ない展開になるストーリーも見どころです。
気になる方は体験版が公式サイトよりダウンロードが可能となっています。
タイトルの『幻想』とは何なのか。ぜひご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
Switch 2020/1/30 発売
LOVE&ART(MAGES.)
Meij 雨宮うた ササキムリ 藤谷燈子
羽多野渉 梅原裕一郎 下野紘 鈴木裕斗 白井悠介 阿部敦
遊園地を舞台とした“ゆめかわいい”魔法の物語