某の乙女ゲーム遊戯録

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ひめひび AWB(Switch) 感想&評価 《総評》

総評レビュー&総合感想です。ネタバレなし。

購入しようかどうか迷っている人の1つの指針になれば幸いです(*’▽’)♪

 

個人的所感ですので参考程度にお願いします

配慮はしていますが、1ミリのネタバレも許せない、まっさらな状態でプレイしたい!という方は回れ右推奨です。

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総評レビュー(ネタバレなし)

シナリオ

舞台はセレブ達が集まる超お金持ち男子校で、ひょんなことから選ばれた主人公が唯一の女子生徒として学園に通うことになります。王道な学園逆ハーレム物語です。

 

これまでかなりの乙女ゲームをプレイしてきた身としては、今更かな?と思い初めはあまり期待していなかったというのが本音なのですが、予想外に面白く1人目から夢中になってプレイしてしまいました。

最近では王道逆ハー学園ものは乙女ゲームでもめっきり見なくなっていたため、1周回って新鮮に感じたせいでしょうか。

 

エンディングが4つ用意されていて、個別ルートの途中でパラメータにより2つのルートに分岐し、そこからそれぞれ2つのエンドに到達する仕様です。

 

初回プレイは6~7時間、2周目からは3~4時間でクリアできました。ボリューム的にはそんなに多くないため、サクッと楽しめる内容になっていたかと思います。

 

前述の通り個別ルートで途中から2つのルートに分岐します。それが光と闇のような対比的な物語になっており、明るいお話だけでなぐ仄暗いお話も垣間見ることができます。それに伴い4つのエンド中2つは明るいエンド、残り2つが暗いエンドというような感じになっています。

面白いのが、全てのエンディングで形は違えども『主人公と攻略対象が結ばれる』というところ。一般的に複数エンディング搭載の乙女ゲームだと「悲恋エンド」が挟み込まれているものが多いかと思いますが、この作品では全てのエンディングが「恋愛エンド」になっており、異なる恋の形を描いた結末が楽しめます。

 

話の流れがご都合主義的な側面が強く急展開が多いため、練りこまれた設定と緻密なストーリーを期待する方には向かないかあ……と。まあラブコメってことで!と軽く流せると楽しめると思います。

キャラクター

攻略対象は5人。個性的なキャラクターが勢ぞろいしています。王子様、ぶっきらぼう、不思議、先生、紙袋(?)……と需要のある系統に、ツンデレだったり腹黒かったり守銭奴だったりという魅力的な属性もたっぷり詰まっています。

紙袋を被った人や自分のことをユニコーンと称している人達を見れば分かるように、キャラクターの癖はかなり強めで一癖も二癖もあると言えます。

 

5人の掛け合いが楽しくて笑えるシーンも多かったです。そして個別ルートではきゅんとされられるポイントも多く、年甲斐もなくドキドキさせられたルートもありました。

残念ながら恋愛過程はあまり丁寧とは言えませんが、萌えポイントはしっかり押さえられていたかと思います。暗いエンディング方面の恋のお話にはヤンデレ要素も入ってきたりします。

 

個人的には紙袋が間違いなくダークホースだったなあと。初見で彼の紙袋を被った絵面に異様な雰囲気を感じて気になっている方も多いのではないでしょうか。

果たして彼の紙袋が外されることがあるのかどうかは、ぜひプレイして確かめて頂ければと思います。

糖度

高いとも低いとも言い切れないため普通……といったところでしょうか。基本スタイルがラブコメのためライトな表現が多いです。

甘いというよりは萌えという感じ。プリンス養成所と言われる学園に通う王子様たちがお相手のため、紳士的で「お姫様」扱いをしてもらえますので女の子の憧れはしっかり詰まっています。

 

グラフィック

立ち絵が綺麗です。スチル枚数は差分なしカウントで各キャラ13枚で、4つのエンディングは全てスチル付き。

基本的には公式HPに掲載されているような綺麗なスチルが多いですが、立ち絵との顔の違いが目立つものや少し崩れが気になってしまう物もあり、作画が安定していなかったなという印象を持ちました。

システム

オートセーブと選択肢スキップが搭載されています。

某大手乙女ゲームメーカーが標準装備している「クイックセーブ・ロード」に当たるものは無かったので、オートセーブから直前の選択肢を呼び出すのがお手軽です。

 

既読スキップ速度は演出部分が少しもたつくものの、速めです。

場面転換の際にアイキャッチが挿入される演出が毎回あるため、TAKUYOさんのゲームに慣れていないとくどく感じてしまうかもしれません。

 

また、オプションの「コントローラー設定」からRスティックによく使う機能を好きなように割り当てることが可能です。私は「↑に選択肢スキップ、↓にメニュー画面、→に既読スキップ」を割り当てていました。

 

Xボタン長押しでステータス画面が開くことも知っておくとプレイしやすいと思います。メニュー画面を経由せずにステータス画面を開けますので、時間短縮できます。

総評

本作のコンセプトは『男子校で紅一点の主人公がお姫さまのようにチヤホヤされる日々を送れる物語!』とのことで、逆ハーレムが醍醐味の乙女ゲームとなっています。

 

全体的にはハートフルラブコメディな雰囲気の作品ですが、迎える結末によっては仄暗い恋のお話も楽しめます。

ライトに楽しみたい、けれど明るいだけのお話じゃつまんない!という方におすすめ。

 

設定やストーリーが練りこまれているとは言えませんので、ラブコメと割り切り、細かいことは気にしないスタンスだと楽しめます。

恋愛過程についても丁寧とは言い難いですが、お話が単純明快なため、割り切ってシチュエーションに集中できます。女性が喜ぶ要素はしっかり抑えられているため、きゅんとさせられるポイントは多かったです。

 

学園物に今更ドキドキさせられることになるのは完全に予想外だったので、疲れた社会人や、普段デッドオアアライブな作品ばかりプレイしている人の箸休めにも最適かなと。

 

同社が出しているコメディ作品とダーク作品の良い所を取ってきてるなと感じたので、TAKUYOさん作品の雰囲気が好きな人にもおすすめできます。

(補足:エンディング構成が同社の有名タイトルのスイクラと似ていますが、あんな感じの全編シリアスなお話ではないです。)

 

個人的には予想外に楽しめてプレイできて良かったなと思える作品でした。

設定は王道ですが、今年発売された新規乙女ゲームの中でもキャラクターはより個性的かつ魅力があったように感じます。恋人同士になって2人がいちゃいちゃしている続きも見てみたい。特に紙袋。

 

ひめひびシリーズの最新作ということですが、同シリーズから逆ハーレムという要素を引き継ぎつつも舞台やキャラクターを一新した物語となっているため、本作だけで独立して楽しむことができます。

 

軽い気持ちで着手できる作品になっているので、年末年始のお供にいかがでしょうか(*’▽’)♪

ひめひび Another Princess Days ~White or Black~

Switch 発売日:2020/12/10

 TAKUYO

 ふづき 井上愁 関口琴子 白鳥ユアン

 新井良平 田丸篤志 酒井広大 堀江瞬 赤羽根健治

 男子校×少女の学園恋愛アドベンチャー

 公式HP OP動画

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