Collar×Malice -Unlimited-(カラーマリス アンリミテッド)
香月&あきとルートの感想です。ネタバレあり。
星野香月&瀬良あきと 感想
青春のお話でした。ただし、決して爽やかで明るいものではなく、辛く悲しいお話でもありました。夢を繋げようとするお話。
このストーリーでは香月とあきとの出会いについて描かれていました。香月があきとを追いかけて真っすぐに夢を語ったからこそ、あきとももう一度夢を見ることができたのでしょう。それなのに香月と出会った時点であきとの妹は亡くなっていて、既にX-day計画に加担していたというのは皮肉な話です。
そして、香月の行動力って改めて話を追ってみると本当にすごいですよね。全く話もしたことないクラスメイトをクラス替えの初日で公園まで追いかけて、夢の話をして、それからあきとの紹介からバンドマンに教えを乞うたり、一色と出会って一緒にライブに出ることになったり。本気だからこそできることですよね。本編では夢に対して本気、とずっと言ってましたが、さすがに背景までは見ることができなかったので、プレーヤー目線としては市香と同じような感じで香月のことを見ていました。私も音楽には疎いのでプロアマとかバンドとかよくわかっておらず(;’∀’)こうやって香月の行動を知ることで、やっと私も香月の夢に対する本気度を身に染みて感じることができたように思います。
香月の市香に対する想いもはっきりと知ることができました。これまでは市香の推測や香月の言葉だけでしか見ることができなかったので新鮮でした。香月は自分がまだ子供だってことをよく分かってました。お姉ちゃんに負担をかけていることは分かってるけど、自分のことを分かってくれない姉に素直にはなれないし夢について妥協はできない。でも認めて欲しい。
そしてあきとが香月に「一人っ子だからさ」と言ったのが悲しかった…。「同じ夢をみたかった」と過去形なところも辛い。あきとはどうやっても引き返すことができないところまで走り抜けてしまったから、どうやってもこのまま一緒に歩んでいくことができない。プレーヤー目線から見ても、あきとの事情を知っているからこそ終わりが見えているお話なので尚のこと悲しかったです。
一色さんのお話もありましたね。誤認逮捕される前の自分の音楽に対する姿勢と、誤認逮捕されてからの自分の音楽に対する姿勢の差異。これはファンになる気持ちもわかる…。一色さんって初見ではなんかいけ好かない奴だなあ、とか思ってたんですが、そんなことを思っていた自分をぶん殴りたい。めちゃくちゃ良いお兄さんじゃないですか。
夢を追いかける高校生って良いですね、眩しい。一色さんが青春してるなあって見ていた気持ちが分かる気がします。見守りたいし応援したい。
そして、あきとが香月たちに夢を託してこのストーリーは終わりです。儚い青春のお話だったけど、決して消えることはなく続きは香月が紡いでいってくれるはず。
香月の真面目で真っすぐでこうと決めたら頑固なところはお姉ちゃんと同じですね!
そして、クリア後に香月のSSが解放されましたが、今のところそのSSが一番泣けました。市香ちゃんと香月が実家に帰るお話。これまでがあったからこその姉弟愛が素晴らしい…。
最後の「……家に帰ろっか、姉ちゃん」からのモノローグで「――市香が、俺の姉ちゃんで良かった。」で涙腺さよならでした。
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香月についての感想を他で書く余地がないので、他ルートで思ったことを少し。
他ルートでは香月の隠しきれないお姉ちゃん大好きがにじみ出てます、ほんとに。素直じゃないからそりゃはっきりとは言ってませんが、態度や行動にでるでる。
まず「姉ちゃん」ってかなりの回数呼んでくれるところが良い。
柳ルートで姉の帰りを心配する弟が可愛い。香月ほしい。
尊ルートで同棲を許可したものの心配してメールくれる香月いい子すぎ。ほしい。
何が言いたいかというと、香月君をうちに1人下さい。
P.s.エクストラその他の香月(ランダム出現)がどのセリフも姉ちゃん姉ちゃん言ってくれてとてもかわいい!ので未確認の方はぜひ…!